クラシックカーの中でも長く愛されているのが「ボルボ240」。見た目のレトロ感だけでなく、タフで頑丈な作りも魅力です。しかし、古い車だけに気をつけたい弱点もあります。

この記事では、ボルボ240の弱点と上手な付き合い方を、車オタク目線でやさしく解説していきます。

目次

1. ボルボ240の弱点を知ることで安心して乗る方法
2. 燃費が悪いと感じる理由と普段使いでのコツ
3. ボルボ240セダンが20万キロを超えても頑丈な理由
4. ボルボ240の中古価格が高騰している背景とは

ボルボ240の弱点を知ることで安心して乗る方法

ボルボ240の最大の魅力は“安全で壊れにくい”こと。しかし、長年乗るうえで避けて通れないのが電装系のトラブルです。特に配線やヒューズボックスの接触不良は、240オーナーなら誰もが一度は経験します。
それでも、定期的に点検すれば大きなトラブルにはなりません。

よくある弱点	対策
電装系の接触不良	ヒューズ交換と接点清掃を定期的に行う
サスペンションのへたり	社外強化ブッシュでリフレッシュ
エアコンの効きが弱い	ガス補充よりもコンプレッサー点検を優先
塗装の劣化	屋根付き保管で日焼け防止

整備ショップの選び方

ボルボ240を安心して維持するには、旧車対応の整備工場を見つけるのがコツです。特にボルボ専門店は知識が豊富で、トラブル箇所をすぐに特定してくれます。
「部品も手配できる？」と聞けば、多くのショップが輸入ルートを確保しています。

部品供給の安心感

意外かもしれませんが、ボルボ240の部品は今でも入手しやすいです。ボルボ本社のクラシックサポートや海外サイトからも取り寄せ可能。DIY好きには嬉しい環境が整っています。

燃費が悪いと感じる理由と普段使いでのコツ

「ボルボ240は燃費が悪い」という話は有名です。実際に街乗りでは7km/L前後、高速走行でも10km/Lを超えるのは難しいです。
ただし、現代の車とは設計思想が違うため、数字以上に穏やかで味わい深い走りを楽しめます。

• 低速トルクが強く、街中での走行がスムーズ
• 整備状態が良ければエンジン音も静か
• アクセル操作を丁寧にすると燃費が改善する

このクルマは、スピードより“味”を楽しむタイプ。普段使いでも、短距離の通勤や週末ドライブには十分な実用性があります。

普段使いでの注意点

普段使いするなら、車体の重さを理解しておくことが大切です。発進や停止の際にゆっくり操作すると、ブレーキや燃費の負担が減ります。
「現代車のような軽快さはないけど、落ち着いた運転が心地いい」と話すオーナーも多いです。

維持費を抑えるポイント

オイル交換や点火系の整備をこまめに行うことで、燃費の悪化を防ぐことができます。
DIYメンテを取り入れれば、年間維持費を数万円単位で節約できます。

ボルボ240セダンが20万キロを超えても頑丈な理由

「ボルボ240は20万キロ走っても壊れない」という話は、決して誇張ではありません。
実際に走行距離30万キロを超える個体も存在します。エンジンのB230系ユニットは、シンプルで耐久性が高いことで有名です。

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距離の目安	主な整備ポイント
10万km	タイミングベルトとウォーターポンプの交換
20万km	足回りブッシュやブレーキラインの点検
30万km	エンジンマウントやラジエータの交換

セダンとしての安心感

ボルボ240セダンは車体剛性が高く、衝突安全性でも当時トップクラスでした。
頑丈な作りはまるで鉄の塊。燃費の悪さはその分の安心料ともいえます。

メンテで長寿命を実現

20万キロを超えたボルボ240でも、整備さえしっかりしていればまだまだ現役。
「古いけど壊れない」という声が多いのは、定期整備を惜しまないオーナーの努力があってこそです。

ボルボ240の中古価格が高騰している背景とは

ここ数年、ボルボ240の中古価格が高騰しています。
10年前は30万円台でも見つかったのに、今では100万円を超える個体も多いです。
理由は「最後のアナログ車」としての人気、そしてクラシックカー市場全体の盛り上がりです。

• 角ばったデザインが再評価
• 耐久性が高く実用的
• 修理しやすく長く乗れる
• SNS映えするスタイル

今買うならどんな人？

「燃費よりも愛着を重視したい」「手間を楽しめる人」にはピッタリ。
普段使いしながらメンテを楽しめる車として、ボルボ240は根強い人気を誇ります。

高騰を前向きに捉える

価格が上がっても、状態の良いボルボ240は資産価値があります。
しっかり整備された個体なら、高値でも安心して購入できます。「長く乗る前提」ならコスパも悪くありません。